徳之島の地質は、北と南でまったく異なっています。山がちな北部は、奄美大島と同じ花崗岩を主とした土壌。平地の広がる南部は、沖永良部島と同じ琉球石灰岩の土壌です。義名山の森は、島の南部、琉球石灰岩土壌の上にあります。
琉球石灰岩土壌に原生林が残されているのは、実は国内でもかなり珍しい例。土壌が違うということは、そこに育つ植物も違うということ。世界自然遺産エリアと同じランクである、国立公園第一種特別地域に指定されており、ここにしかない特徴的な植物群を見ることができます。
この森が今も豊かなままで残っているのは、島の先人たちが大事に守ってきたから。ここは地域の神様が住む聖地でもあります。森の植物のこと、生き物のこと、そして神様のこと。エコツアーガイドにじっくり聞いてみてください。